海洋深層水という名を聞いたことのある人は多いでしょう。
実際に飲んでいるという方も多いかもしれません。
しかし、海洋深層水とは実際のところどういったものであるのかを、深く知っているという人はあまりいないかもしれません。
海洋深層水という名称ですから、海中の深い所でとれた水であるということは想像できるでしょう。
しかし、それ以上の知識を持っている人はあまりいません。
海洋深層水の大きな特徴の一つとして、太陽の光が届かない場所の水であるということがあります。
太陽の光が届かないということは、光合成が行われないということです。
通常、海の表層にある水の中にはたくさんの微生物が生息していて、光合成を行なっています。
それにより、海の中の栄養分が消費されてしまうというわけなのです。
しかし、海洋深層水の場合は、光合成ができないので、海の中に豊富な栄養分が残されています。
これによって、海洋深層水は健康に良いということになるのです。
また、海洋深層水は水の質が非常にキレイな状態に保たれています。
それは、人間による環境破壊の影響を全く受けていないからです。
光が届かないので、光合成を行うようなプランクトンもあまり存在していません。
そのまま飲むことができるぐらいキレイな水なのです。
海洋深層水に含まれている栄養分としては、多数のミネラルがあるのは当然なのですが、他にもリンや窒素、ケイ素など人間の健康に非常に重要な栄養成分が豊富に含まれています。
人間などの生物は元々は海の中で誕生したものなので、海の中には当然栄養分がたくさんあるというわけなのです。
他には、海の底というのは非常に環境が安定しています。
温度も一定です。
そのため、水の質は常に同じような状態を保っています。
だからこそ、海洋深層水を採水して、様々な用途に使うことができるというわけなのです。
飲水としてだけではなくて、様々な分野で利用されています。
医療や産業、研究活動などにも海洋深層水は利用されています。